ロールセンター・アジャスター・
アーム



ロールセンターとは?


ロールセンター・アジャスター・
アームとは?


ロールセンター・アジャスター・アーム製品情報



ロールセンターとは、クルマがロールするときに支点になる部分。これが理想値にあるとロール量が少なくなり、クルマは安定してコーナーを走ることができます。ノーマルポルシェを例に取ってみると、元々ロールセンターが適正値に収まるように造られており、そのおかげで非常に安定したコーナーリングを提供してくれるわけです。

サーキット走行などをするクルマの多くを見てみると、車高がノーマルの状態より低く設定され、硬いスプリングが装着されている場合がほとんどでしょう。この狙いは、大きくわけて2つあります。

まずは“カッコイイ”こと。これに関しては、異論を唱える人はポルシェ愛好家の中には少ないでしょう。

2番目の理由は、重量物を低くすることによって遠心力に対する運動性能のアップを狙っています。これも、一応正しいと言えます。しかし、これに関しては良いことばかりではありません。ジオメトリーがノーマル時の設定値より大きくずれてしまうなどのマイナス面と打ち消しあって、トータル的にはピーキーな操縦特性になりやすく、あまり効果がでていない場合が多いのが現状です。

このように、車高を下げることによって“バンザイ”状態になったアームは、重心と瞬間回転軸の距離を広げ、結果的にロール剛性を低くします。そのマイナス面を補うため、通常の場合、ロールを押さえる役割を持つ硬いスプリングを組み込むことになります。ところが、脚を硬めることは、クルマが開発された段階での「理想的な脚の動く量」を制限することに他なりません。

このままでは、クルマが本来持っている性能を100%発揮することは不可能とも言えるでしょう。これは、車高をそのまま下げただけのすべてのクルマに当てはまります。

 

 

【ノーマルのときのロールセンター】

【単にローダウンしたときのロールセンター】
「重心」と「ロールセンター」の距離が短い
クルマの重心とロールセンターが理想値にある状態。クルマは「ロールセンター」を軸として、振り子のように振れるのですが、この距離が適正値にあるため、ロールは極力少なくなっています。
「重心」と「ロールセンター」の距離が長い
単純にローダウンしたことでアームが“バンザイ”状態になり、結果的に「ロールセンター」と「重心」との距離が離れました。振り子を思い描けば分かると思いますが、重りが遠くにあればあるほど振り子の振幅量は増えてしまいます。ローダウンすると、一見ロールが少なくなったように錯覚しますが、実はこのようにクルマ自体は大きく振れるようになっているのです。
 
ポルシェを例に取れば、意外なことに、ノーマルの964カレラRS、993カレラRS、993GT2、996GT3、996GT2なども、すべてロールセンターが元々の適正値から外れています。
 
もちろん、ポルシェとしてもそれは先刻承知のことで、2004年には、アップライトを新しく設計してロールセンターを適正値まで高めた996GT3RS(GTレースのホモロゲーション用モデル。996GT3Rの発展型といえる996GT3RSRの脚は、このロールセンターを適正値にしたタイプとなった)をリリースしてきました。このように、プロが戦うレースの世界では、マシンの戦闘力を上げるために、 ロールセンターを適正値に戻すことは至極当たり前 なのです。
 
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